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パネンカの意味や由来になった選手は?PK失敗例・動画も!

2020年8月16日に行われたスペインリーグ2部・プレーオフ準決勝、1部昇格が懸かっていた香川真司所属のサラゴサが惜しくも敗退しました。

エルチェとの第2戦で0-1と敗れた(第1戦0-0)ものの、PKを獲得し同点に追いつくチャンスがあったため残念すぎる結末ですね。

ハビ・ロスがキッカーを務めましたが、放ったパネンカはキーパーがキャッチしてしまい昇格の夢を果たすことはできなくなってしまったのです。

ここでは、パネンカの意味や由来になった選手、PK失敗例も紹介します。

パネンカの意味!

パネンカ 意味

パネンカとはPKで放つキックの種類の一つで、チップキックによりキーパーのタイミングをずらす蹴り方です。

イタリア語圏ではイル・クッキアイオと呼ばれ、スプーンという意味。を持っています。

PKは通常であれば、左右のどちらかのコースを狙ったり、裏を付いて正面に蹴ったりしますよね。

キーパーは左右に跳ぶか、コースを読んで真ん中にいるかとなるわけですが、パネンカを蹴られると横っ飛びした上をフワッと越えられてしまいます。

キーパーにとっては屈辱でもあり、キッカーとしてもテクニックに自信がなければなかなか蹴れるものではありません。

サッカーは1点が勝敗を左右するほどの重みを持つスポーツなため、PKのチャンスでパネンカを狙う選手は中々いないんです。

しかし、大物選手は大舞台で決めることもあり、ジダンは現役最後の試合となった2006年のW杯決勝で見事ゴールしています。

失敗したら、サポーターに批判されかねない蹴り方でもあるので、自信のない方はやらないほうがいいでしょうね。

パネンカの由来になった選手は?

パネンカ 意味

パネンカという名前の由来となったのは、アントニーン・パネンカという選手になります。

パネンカは昔のチェコスロバキア代表の選手で、1976年のユーロ(欧州選手権)決勝の西ドイツ戦でPKを蹴っています。

試合は2-2の同点で、延長に入っても決着が付かずPK戦にもつれ、パネンカは1番目のキッカーでした。

ユーロは、ヨーロッパで1番強い国を決める大会で、ワールドカップやチャンピオンズリーグにも劣らないほど注目を集める大会です。

そんな大舞台の決勝でチップキックでPKを蹴るというのは、かなりの自信と度胸がなければ蹴れるものではないでしょう。

チェコスロバキアはPK戦を制して優勝を果たし、それ以降PKでのチップキックをパネンカと呼ぶようになったのです。

ちなみに、このシュートを思いついたのはチームのキーパーとPKの練習をしていた時に思いつき、クラブチームで試してマスターしていったとのこと。

パネンカのPK失敗例も!

いくらテクニックに自信があったとしても、パネンカでPKを失敗してしまうことはあります。

冒頭のサラゴサのハビ・ロスが蹴ったシュートは、しっかりとチップキックを蹴りフワッとした弧を描いていました。

ただ、キーパーが横に跳ばずに読んでいため、簡単にキャッチできてしまい、メディアでは「何がしたかったんだ」と書かれる始末。

本来は、PKの失敗は仕方がないことですし、批判をしないのがマナーというのも。

しかし、余裕を持ってしまい、それで止められてしまったのだからキッカーも後悔してもしきれないでしょうね。

有名どころで言うと、ミランで活躍した元イタリア代表のピルロでさえもパネンカを蹴って止められています。

パネンカ失敗動画↓

まとめとして

サラゴサの1部昇格を逃す要因の一つとなってしまった、パネンカの失敗。

プロでもミスることがある蹴り方であるため、少年少女たちは真似して試合本番で蹴ることは避けた方がいいですね。

パネンカ本人は、外していたら30~40年工場で働いていただろうと冗談を話していますが、ずっと名前が残るのは偉業と言ってもいいでしょう。

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