リアルすぎるバーチャルヒューマンを3DCGで制作するアーティストユニットのTELYUKA(テルユカ)。
Autodeskの3DCG制作ツール「Maya」により生み出された「SAYA」というキャラクターは大きな話題となりました。
2018年にはアメリカでも発表され、現実の世界ではモデルの髙山沙織さんにソックリだとしても注目されたんですよね。
ここでは、TELYUKAは夫婦ユニットなのか、SAYA作成のきっかけや他の仕事もチェックします。
TELYUKAは夫婦ユニット?
TELYUKA(テルユカ)は、石川晃之さんと友香さんの夫婦からなるユニットで、東京に拠点を置いています。
もともとは、CGの技術を独学で学んだ晃之さんがフリーランスの会社を立ち上げ先に活動をスタート。
友香さんとの出会いは、なんと晃之さんの会社に面接に来たことで、そこから恋愛に発展というドラマのような展開だったのです。
友香さんは建築関係の会社で3dsMAXやCADをマスターしていたとはいえ、個人事務所の一員になるということは技術が確かな証拠。
しかも、面接時にドアを開けた瞬間、友香さんの方が一目惚れしたとのこと。
親しい人と一緒に仕事をするのは難しいとも言われますが、夫婦だけでクリエイティブな仕事をするってかなり複雑そうですよね。
その後、めでたく2人はTELYUKA(テルユカ)としてのユニット活動をスタートしますがうまく担当を分けて作業を進行しているといいます。
取材をしたテレビ番組のディレクターによれば、一つのドリンクを2人でシェアするほど仲の良い夫婦とのことでうらやましい限りですね。
TELYUKAのSAYA作成のきっかけは?
SAYAを作るきっかけとなったのは、2015年の「CGWorld」に発表する作品を考えなければならなくなったこと。
今までは外国人のキャラを作成していましたが、逆に外国で作られる日本人キャラのクオリティーには違和感を覚えていました。
日本人が日本人を作るほうが上手いはずだと考え、女性の目線で理想の女の子を作りたいと思い制作されたのです。
SAYAは17歳の設定ですが、これは大人でもなく子供でもなくどちらの要素も混ざり合っている最後の年代だからということで決定。
2015年の発表以降、ブラッシュアップを重ね2017年に行われた「ミスiD2018」で特別賞を受賞。
そのかわいさだけでなく、全でがCGだということに驚きを隠せない人が続出し、SNSを中心に一気に知名度を高めていったのでした。
Sayaちゃん可愛すぎか!
ディスプレイの上部のカメラで
前に立った人の表情と手を振るなどを認識無表情だとそっぽ向くようになるし
ずーっと笑顔でいると手でハート作ってくれる表情も自然だ#サイエンスアゴラ2019 pic.twitter.com/hHC8qEZuEi
— kure (@kure_kure_zo) November 17, 2019
AIの発展とともにまだまだ進化する可能性を秘めているので、そのうち本当に立体として現れるかもしれませんし期待したいところですね。
TELYUKAの他の仕事もチェック!
TELYUKAの仕事は、SAYAだけではなくCGディレクターとして、キャラクターやムービーの制作を依頼されています。
過去には、西洋人の男性や女性を制作し、どこから見てもハリウッド俳優にしか見えないクオリティー表現していますのでそちらも必見ですよ。
とはいえ、TELYUKAのツイッター自己紹介にも書かれているとおりSAYA中心のプロジェクトが多いとのことです。
サイエンスアゴラ2019報告書の表紙を飾り、イベント内では中心的な存在となっていましたしね。
高校に行って「AIとは何か」を教える授業を開催したり、密着のテレビ番組やAIについての講演などを行ったりと活動は様々。
2019年には成田空港内にあるdocomoのカウンターの案内板で、実験的にSAYAが登場し説明をしてくれていました。
沖縄那覇バスターミナルの「おしゃべり案内板」でも実験検証を行っています。
気づいていないだけで、TELYUKAが生み出したキャラクターとどこかで触れ合っていかもしれませんし、将来は当たり前になっているかもしれません。
まとめとして
TELYUKAは石川晃之さんと友香さん夫婦のユニットで、2011年から活動を開始。
今やTELYUKAはSAYAを含めた3人なんじゃないかと言うくらいに一緒に活動し、時には教壇に立つこともあります。
5GやVRなどの技術により、今後はSAYAと一緒に遊んだり住んだりするなんてことにも期待がかかりますね。