2020年9月3日(木)、グラチャンバレーとワールドカップの廃止が決定しました。
バレーボールでは、オリンピックと世界選手権とあわせて4大大会として日本でも盛り上がりを見せていた大会でした。
ただ、日本での開催が多かったため、バレーファンのなかでも賛否が分かれていたのも事実だったんですよね。
ここでは、グラチャンバレーやワールドカップ日本開催は消滅なのか、歴史や今後の代替え試合についてお伝えします。
グラチャンバレーやワールドカップ日本開催は消滅?
近年のバレー4大大会は毎年いずれかが行われ、世界大会を観られる機会が多くありました。
- オリンピック
- グラチャンバレー(オリンピックの翌年)
- 世界選手権(オリンピックの中間年)
- ワールドカップ(オリンピックの前年)
今回廃止が決まったグラチャンバレーとワールドカップは、日本での開催が基本。
熱心なバレーファンにとっては否定的な意見も見受けられ、海外チームは完全アウェーだったことも気になるところでした。
グラチャンバレーが日テレ、ワールドカップがフジテレビで放送されていましたが、放送がなくなればバレーファンが減ってしまう可能性があります。
どちらの大会もタレントをサポーターに起用することで入場者数を増やし、ファン層を広げる方法が取られていましたが今後は難しくなります。
2022年に開催される世界選手権は女子がオランダ。ポーランド共済、男子がロシアで行われることが決まっています。
東京オリンピックのあとは、世界戦を日本で直接観戦することはできなくなる可能性もあり今後の動向に注目ですね。
グラチャンバレーやワールドカップの歴史!
グラチャンバレーは1993年から、ワールドカップは男子が1965年、女子が1973年から行われてきました。
グラチャンの歴史は浅く、当時は男子しか賞金の懸かった世界大会がなく、女子にも賞金の懸かった大会をということで作られた大会です。
国際バレーボール連盟の会長に直談判した3人のうち2人が日本人で、中田久美さん、大林素子さんでした。
出場チームが6チームしかないので世界大会として疑問を持つファンもいるでしょうが、立ち上げた経緯を考えると意味のある大会ですよね。
しかも、リベロ制度が初めて採用された国際大会でもあり、新ルールの実験としても活用される重要な大会でもありました。
一方、ワールドカップは1977年から日本開催となり、フジテレビが独占し興行的にも成功。
バボちゃんもワールドカップのキャラとして人気となり、「ニッポンチャチャチャ」のかけ声の始まりもこの大会でした。
このように2つの大会は日本バレーにも世界的にも重要なものでしたが、これからの時代は資金が潤沢な国での開催になっていきそうなんですよね。
グラチャンバレーやワールドカップの今後の代替え試合は!
グラチャンバレーとワールドカップを廃止する代わりに、オリンピックの予選が2023年に開催されることになるといいます。
8チームが3組に分かれ、上位2チームが出場権を得られることになるとのこと。
日本での開催を目指す動きがあるとされていますが、豊富な資金を持った国々と放映権を争わなくてはいけません。
今までは日本で開催することに意味がありましたが、連盟としてはもはやお金を稼げればOKという雰囲気になっています。
もし、放映権をどのテレビ局も取ることができなければ、日本の子供たちのバレー人口が減ってしまう可能性も指摘されています。
近年の日本開催は、コンサート会場のように歌って踊って、DJが謎のかけ声をしていましたが海外開催であればできません。
それらのパフォーマンスがない海外の開催でもしっかりと放送することができれば、バレーファンはより観てくれると思うんですよね。
大会が少なくなるということは悪いことばかりではなく、世界大会の格を取り戻すためには自然な流れなのかもしれません。
まとめとして
グラチャンバレーとワールドカップの廃止が決定し、日本開催の世界大会がなくなってしまうかもしれません。
世界選手権はTBSが放送していますが日本での開催でない場合も多く、赤字が厳しかったようなんですよね。
もし、今後も日本開催がなくなればテレビでの放送もなくなる可能性もあり、日本バレーの衰退に繋がる恐れも危惧されます。