新型コロナウイルスの影響で、2020年から2021年に延期された東京オリンピック。
小規模の大会になることが懸念されている状況ですが、年齢の制限があるサッカーでは規定を超えてしまう選手がどなるのか注目されていました。
もしも、年齢制限が23歳以下のまま2021年を迎えれば、現在23歳の選手は選考外になってしまう可能性があったのです。
ここでは、東京オリンピック2021サッカーの年齢や、制限する理由、オーバーエイジについてお伝えします。
東京オリンピック2021サッカーはU24!
2020年6月25日、東京オリンピックサッカー代表の出場資格が23歳以下から24歳以下へ引き上げがられることが決定しました。
1997年1月1日以降に生まれた選手を対象にすることに変わりはなく、新たなチーム編成をする必要もなくなりました。
もし23歳以下のままだった場合は、今まで戦ってきた選手であっても出られませんでした。
そこで、U23オーストラリア代表監督が引き上げを希望し、話し合いの結果U24が認められるようになったのです。
ヨーロッパではオリンピックサッカーに対しての関心は高くありませんが、スペインは23歳が主体のチームだったため安心したことでしょう。
ただし、オリンピックに出場するためには所属チームの許可を得なければいけないという最後の難関があります。
特にヨーロッパのチームで主力の場合は、オリンピック代表に送り込まない可能性も高いので最強チームができるかはまだ分かりません。
オリンピックサッカーの年齢制限理由は?
ところで、オリンピックサッカーでは、なぜ年齢制限があるのかご存じでしょか?
そもそもサッカーの最高の舞台はワールドカップであり、オリンピックサッカーに重きを置いていない選手も多いんです。
ワールドカップはFIFA(国際サッカー連盟)、オリンピックはIOC(国際オリンピック委員会)が運営しています。
世界大会が2つあるとワールドカップの威厳が損なわれるということで対立していた時期もありました。
そこで、1992年のバルセロナオリンピックから年齢制限をつけることで、どちらのメンツも潰さずにまとまったということなのです。
ちなみに、日本が初めて年齢制限のオリンピックに出場できたのは「マイアミの奇跡」で有名な1996年のアトランタオリンピックです。
東京オリンピック2021サッカーのオーバーエイジは?
アトランタオリンピックからは、23歳より上の世代の選手が3人まで登録できるオーバーエイジ枠を導入。
そのアトランタでは使用せずに全員23歳以下で構成しましたが、それ以降は2~3人のオーバーエイジ枠を使用しています。
東京オリンピックでのオーバーエイジを希望している選手として、本田圭佑さんがいますよね。
2020年はブラジルのボタフォゴでプレーしていますが、コンスタントに結果を出しています。
まだ、若い選手に負けるとは思っていないと語っていますし、本気で狙っていることがうかがえます。
ただ、実際に入ったとして周りの選手とのバランスはどうなっていくのかは気になるところ。
U23代表は、開催国枠でオリンピック出場は決まっていましたが最終予選にも出場していました。
結果は惨敗もいいとこで、もし開催国でなければ1996年から続いている出場記録も途絶えていました。
国内組がほとんどだったからという言い訳も効かないくらいの負けっぷりでしたし、精神的支柱となるオーバーエイジは必要でしょう。
実際は本田選手よりも若い選手が入ると思われますが、今のままで勝ち進むのが難しいのは間違いないでしょうね。
まとめとして
東京オリンピックのサッカーでは年齢制限が23歳以下から24歳以下に引き上げられることが決定。
23歳以下の規定が導入された頃に比べれば、若くして海外に移籍する選手も増えてきました。
そのため、監督が望む最強のチームができるかどうかは分かりませんが、どうにか招集のOKをもらえるように尽力していただきたいものです。